婚約指輪の平均相場【20代・30代・40代】-年収別の額やお返しの相場も解説
婚約指輪を選ぶ際の予算を立てるためには、まず相場を知っておくことが大事です。この記事では、婚約指輪の年齢別・年収別の平均相場や、婚約指輪をもらった時のお返しの相場などについて紹介します。また、婚約指輪の価格が何によって決まるのかについても解説するので、ぜひ婚約指輪を選ぶ際の参考にしてください。
- 婚約指輪の平均相場は?
- 年代別の婚約指輪の平均相場は?
- 婚約指輪の価格は何によって決まる?
- 婚約指輪を購入したカップルはどのくらい?
- 女性が期待する婚約指輪の価格とは?
- 年収別の婚約指輪の予算の立て方は?
- 【口コミ】婚約指輪の決め手は?
- 【参考】婚約指輪のお返しの相場は?
- 相場を知り、ぴったりの婚約指輪を。
- 記事執筆で参考にしたデータ
婚約指輪の平均相場は?
- 婚約指輪の平均相場は、35.8万円
最新の結婚トレンド調査※1によると、婚約指輪の全国の平均相場は35.8万円です。最も多い価格帯は30万円~40万円未満で、次いで20万円~30万円未満、40〜50万円未満の価格帯を選ぶ人が多いです。
地域別にみると、最も高いのは首都圏で平均40.4万円、最も低いのは新潟県の平均28.9万円です。婚約指輪の相場は、地方は少し下がる傾向にあるものの、多くの地域で30万円~40万円未満の価格帯を選ぶ人が多いと言えるでしょう。
年代別の婚約指輪の平均相場は?
婚約指輪の平均相場は、女性の年齢によって変わる傾向にあります。ここでは、最新の結婚トレンド調査※1の婚約指輪の年代別平均相場を紹介します。
20代の婚約指輪の平均相場
- 24歳以下:31.8万円
- 25歳~29歳:39.1万円
女性の年齢が24歳以下の場合、婚約指輪の平均相場で最も多いのは30万円~40万円未満です。10万円未満の婚約指輪を選んだ人が1割ほどを占めているのが、若年層ならではの特徴といえるでしょう。
25~29歳では、婚約指輪の相場は30万円~40万円未満と20万円~30万円未満の占める割合がほぼ同数です。どちらの世代も平均相場は40万円を切り、比較的購入しやすい額の指輪が選ばれていることがわかります。
30代の婚約指輪の平均相場
- 30歳~34歳:43.7万円
- 35歳以上:48.0万円
30代以降は、年齢に比例して婚約指輪の平均相場も高くなる傾向にあります。30歳~34歳の平均は43.7万円ですが、ボリュームゾーンは30万円~40万円未満に留まっています。35歳以上ではボリュームゾーンは40万円~50万円未満、次いで50万円~60万円未満、30万円~40万円未満が同じ割合で続きます。
婚約指輪の価格は何によって決まる?
婚約指輪は、ダイヤモンドなどの宝石とリングによって構成されています。宝石はダイヤモンドが一般的で、カラット数などで婚約指輪自体の価格が大きく左右されるのが特徴です。
また、デザインやリングの素材によっても価格は変わります。
ここでは、婚約指輪の価格を決める要素について紹介します。
ダイヤモンドのグレード(4C)
ダイヤモンドは婚約指輪の価格を大きく左右します。
ダイヤモンドは品質によって価格が決まり、その評価基準となるのはGIA(米国宝石学協会)が制定した国際基準である「4C」です。
4つのCに由来するこの国際基準では、以下の4つの評価がすべて高ければ総合的な評価も高くなり、それに伴い価格も上がります。
- Carat(カラット):重さ
- Color(カラー):色
- Clarity(クラリティ):透明度
- Cut(カット):研磨状態
ただ現在は、4Cの基準だけではダイヤモンドのグレードを正確に評価するのは難しいといわれるようになりました。そこで、輝きを客観的に評価できるダイヤモンド鑑定システム「サリネ・ライト™」を新たな評価基準として、ハイブランドを始め国内ブランドでも導入する企業が増えています。
「サリネ・ライト™」の評価基準の中でも、最高グレードの「Ultimate★★★」の評価を得たダイヤモンドは、特に輝きが強いとされています。
Carat(カラット)
カラット(ct)は宝石の重さを表す単位で、1ct=0.2gと決められています。カラット数が大きいほど価値があり、価格も高くなります。最新の結婚トレンド調査※1によると、婚約指輪では0.2ct~0.4ct未満のダイヤモンドを購入した人が半数を占めています。
Color(カラー)
ダイヤモンドのカラーは、最高ランクCからZまで23段階の評価があり、無色透明に近いほど価値が高くなります。ダイヤモンドは色がついているものがほとんどのため、無色透明のものほど価値が高い、ということです。
ただし、天然のピンクやブルーなどの色が付いたファンシーカラーダイヤモンドは別の基準で評価されます。
Clarity(クラリティ)
ダイヤモンドは内包物や傷などの数、大きさ、そして位置によって透明度が変わります。透明度を評価するのが、このClarity(クラリティ)です。Clarity(クラリティ)は11段階の評価になっていて、透明度が高いほど価値が高くなります。
あまり低い評価のものを購入すると、透明度が下がるだけでなく、耐久性に問題があることもあるため、注意が必要です。
Cut(カット)
ダイヤモンドの輝きは研磨状態によって変わるため、人の手によるカット技術はダイヤモンドの評価に欠かせない要素です。Cut(カット)は、ダイヤモンドのプロポーションと表面の仕上げ状態を示すポリッシュ、そしてシンメトリー(対称性)から5段階で評価されます。
デザイン
婚約指輪にはさまざまなデザインがあり、価格への影響が大きい要素の一つです。複雑なデザインや、ダイヤモンドが多くあしらわれているデザインほど価格が高くなる傾向にあります。
婚約指輪のデザインとして、一番人気は「ソリテール」、続いて二番目に人気なのは「メレ」です。パヴェ・エタニティはデザインの特徴から価格は少々上がるものの、華やかに見えることや、シンプルな結婚指輪と重ね着けしやすいこともあり、人気のデザインになっています。
ここでは、代表的なデザインと最新の結婚トレンド調査※1での平均価格についてご紹介します。
「ソリテール」は、一粒ダイヤモンドを飾ったデザイン。婚約指輪の定番で、最新の結婚トレンド調査※1によると全体の47.3%の人がソリテールを選んでいます。
ソリテールの種類として爪ありと爪なしがありますが、どちらもダイヤモンドを引き立たせるデザインといえるでしょう。平均価格は37.6万円です。
「メレ」は、ダイヤモンドの片側、もしくは両サイドにサイズの小さな「メレダイヤ」を配置したデザインのことです。片側にメレダイヤを入れたものを「ワンサイドメレ」、両側にあるものを「サイドメレ」と呼ぶケースもあります。また、メレダイヤを中央のダイヤモンドを囲うように配置したデザインは「取り巻き」と呼ばれます。
メレはダイヤの配置の仕方でイメージを変えられるのが魅力で、最新の結婚トレンド調査※1によると、メレを婚約指輪に選んだのは全体の38.3%と、ソリテールの次に多くなっています。
平均価格は41.9万円です。
「パヴェ」と「エタニティ」はどちらもダイヤモンドを指輪にたくさん施したデザインの指輪のこと。どちらもボリュームがあり、ゴージャスな印象を与えられる指輪です。(画像はエタニティタイプの例です)
「パヴェ」はフランス語で「石畳」を意味します。その名の通り、中央のダイヤモンドの周囲やアームに小さなダイヤモンドを石畳のように敷き詰めたデザインです。ダイヤモンドの数も多いので、平均価格は53.7万円と最も高くなっています。
「エタニティ」は、アームに小さなダイヤモンドを並べたデザインです。半周にのみダイヤモンドが並ぶものはハーフエタニティ、全周にダイヤモンドがあしらわれたものはフルエタニティと呼ばれます。ダイヤモンドの大きさや数、留め方によって雰囲気が異なるのが特徴です。エタニティは永遠を意味する英単語であることから、結婚指輪としても人気です。
平均価格は20.4万円ですが、指輪の中央に設置する「中石」の有無などによっても価格は変わります。
リングの素材
婚約指輪の素材は、プラチナとゴールドが一般的です。プラチナとゴールドは、変質・変形・変色がしにくいため、長く使い続ける婚約指輪には最適で、加工がしやすいことも多く選ばれている理由です。通常は純度の高いプラチナの方が、ゴールドより高価になる傾向があります。
プラチナとゴールドはどちらも希少価値が高く、また強度を上げる必要があるため、他の素材を混ぜ、指輪に適した合金にして加工されます。幅広のリングなど、金属の使用量が多いほど、価格も高くなる傾向があります。
ジュエリーブランド
「せっかくの婚約指輪には、憧れのブランドの指輪を選びたい」と考える人もいるでしょう。海外のハイブランドジュエリーは、素材やダイヤのグレードが同じで、かつデザインも大きく変わらない場合であっても、国内ブランドと比べて高額になるケースが見られます。
中には指輪一つで100万円を超える海外ブランドもあるため、なかなか手が届かないという場合もあるでしょう。
婚約指輪の予算やデザイン、品質、そしてサービスなどをよく勘案した上で、候補のブランドをいくつかピックアップしてから検討することをおすすめします。
婚約指輪を購入したカップルはどのくらい?
最新の結婚トレンド調査※1によると、婚約記念品があったカップルは全体の73.5%。そのうち婚約指輪を購入したのは88.3%となっています。つまり、婚約したカップルの約7割は婚約指輪を購入している、ということです。
婚約指輪の決定者は夫が43.0%ですが、夫・妻の二人で決めたカップルも37.4%と、二人で選ぶカップルも多いことが分かります。
女性が期待する婚約指輪の価格とは?
多くの女性が「婚約指輪の金額はいくらでもいい」「価格よりも気持ちの方が大切」と考えているという調査があります。
しかし、婚約指輪は一生ものの価値のある品物です。気持ち優先といっても、時間をかけてじっくり選ぶことをおすすめします。また、価格ばかりを気にするのではなく、一般的な相場や安心感があり、信頼のおけるブランドをよく検討して、慎重に選ぶことが大切でしょう。
年収別の婚約指輪の予算の立て方は?
- 婚約指輪は、月収1か月分を目安にする
バブル期は「給料3か月分」とも言われていた婚約指輪の購入価格ですが、現在ではおよそ1か月分の給料に相当する場合が多くなっています。
国税庁の調査※2では、令和3年度の全年代の平均給与は443万円(賞与等含む)です。最新の結婚トレンド調査※1によると、全年代で見た婚約指輪の全国の平均相場は35.8万円なので、多くの人が月収1か月分を目安に購入していることが分かります。
参考までに、婚約指輪の予算とダイヤモンドの大きさの目安、そして予算が1か月分の収入になる年収を表にしてまとめました。
婚約指輪の予算 | ダイヤモンドの大きさ(目安) | 参考:予算が1か月分の収入になる年収 |
---|---|---|
20~30万円 | 【小】0.2カラット(約3.8mm) | 300万円~400万円 |
30~40万円 | 【中】0.3カラット(約4.3mm) | 400万円~600万円 |
40~45万円 | 【大】0.4カラット(約4.8mm) | 600万円~700万円 |
45~55万円 | 【大】0.5カラット(約5.2mm) | 700万円~900万円 |
55~60万円 | 【大】0.7カラット(約5.7mm) | 900万円~1000万円 |
70~80万円 | 【大】0.8カラット(約6.1mm) | 1000万円以上 |
一般的には、年収が上がるほど選択肢が広がる傾向にあります。憧れのブランドの指輪を検討したりダイヤモンドのカラットを大きくしたりするだけでなく、オーダーメイドという選択肢もあるでしょう。
ただ、上記はあくまで参考です。購入する指輪は年収に応じて決まるものではありません。お二人の希望や状況を考慮し、ご自身に合わせて予算を立てるとよいでしょう。
【口コミ】婚約指輪の決め手は?
婚約指輪を決定する際に重視した点 (複数回答あり) |
調査数に占める割合 |
---|---|
デザイン | 77.7% |
価格 | 34.2% |
ついている石の品質 | 29.8% |
ブランド | 21.8% |
リングの素材 | 11.2% |
リングの品質 | 12.5% |
ついている石のサイズ | 10.5% |
ついている石の種類 | 9.7% |
その他 | 2.8% |
最新の結婚トレンド調査※1によると、婚約指輪ではデザインを重視するカップルが最も多く、次いで価格、ダイヤモンドなどの石の品質と続いています。
また、デザインに焦点を置くと、「着け心地がよいこと」を決定理由に挙げる人が多くなっていることも重要なポイントでしょう。婚約指輪は一生もののため、見た目の素敵さだけでなく着け心地も大事、と考える人が多いことが分かります。
これらの結果を参考にして、婚約指輪を選ぶ際の決め手にしてみてはいかがでしょうか。
婚約指輪は台座のみオーダーメイドさせていただき、自分の好みに仕上げていただきました。
完成したリングを見た際にすごく心がときめきました。
重ね付けも美しく、最高の宝物になりました。
素敵な指輪と出会えて幸せです。
こんなデザインの指輪があったらいいのに…と色んなお店で探していましたが見つからず、ケイウノさんのオーダーメイドを選択しました。プロの目線で改善されたデザインの指輪は、思った以上に素敵に仕上がりました!
世界で1つの指輪、大切にしていきたいと思います。ありがとうございました!
【参考】婚約指輪のお返しの相場は?
ここでは、婚約指輪のお返しの有無や、相場について紹介します。
婚約指輪のお返しって必要?
婚約指輪のお返しは、必ずしなければならない、というものではありません。ただ結納返しなどの日本独自の文化から「何かを頂いた際にはお返しをしなければ」と感じる人もいるでしょう。
一方、結婚に向けて何かとお金が必要になることもあり「お返しのお金を貯金に回した方がいい」という意見もあります。
そのため、婚約指輪のお返しをしたいと思っているのであれば、まずはパートナーに相談するのがよいでしょう。
婚約指輪のお返しの相場は?
- 半額が適当(平均15万~20万円)
婚約指輪のお返しをする場合には、半額程度が相場とされています。腕時計やスーツなど相手の好みを考えたアイテムや、現金で渡すこともあります。これは、結婚祝いの時に頂いた金額の半額程度の品物を送る「半返し」のマナーからきているものです。
しかし地域によってマナーも異なるため、両家の親などに相談すると安心でしょう。
婚約指輪のお返しに人気なもの
- 腕時計
- スーツ
- その他(電化製品、カバン、靴、財布など)
結婚指輪のお返しとして、腕時計やスーツなど実用性の高いものが人気です。特に高級ブランドの腕時計は、婚約指輪のお返しとして人気があります。「一緒に時を刻んでいこう」という意味をのせてプレゼントするのもよいでしょう。
スーツはオーダーメイドやブランドものがおすすめ。自分で買うのはためらいがちですが、その人の品格を上げてくれるため、もらうと嬉しいアイテムでしょう。
また、財布もお返しの品として人気があります。革製の財布は長く使うほどに味が出てくるため、記念品として最適でしょう。
その他、普段使いができる電化製品などを選ぶ人もいます。
婚約指輪のお返しを渡すタイミングは?
結納や顔合わせをする場合には、指輪披露した後にお返しを渡すのが最適なタイミングです。そのような儀式や会を開かない場合は、食事会などで渡しましょう。
なるべく時を置かず、お返しを渡す方がベターです。遅くても結婚式までにはお返しを渡すようにしましょう。
相場を知り、ぴったりの婚約指輪を。
また、女性の年齢によっても相場は変わりますので、ご自分のケースに合わせて確認しておくのがおすすめです。
しかし、一生の記念に残る婚約指輪ですので、価格だけに捉われるのはよくありません。婚約指輪の価格が決まるポイントを把握し、気に入るデザインや着け心地などにこだわって選びましょう。
ケイウノでは、さまざまなデザインの婚約指輪をご用意しております。セミオーダーやフルオーダーもお受けしておりますので、婚約指輪をお探しの際にはお気軽にご相談ください。
記事執筆で参考にしたデータ
※1 ゼクシィ 結婚トレンド調査2022
https://souken.zexy.net/data/trend2022/XY_MT22_report_06shutoken.pdf
※2 国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2021/pdf/002.pdf