結婚指輪の主な素材を徹底比較!選び方も解説!
結婚指輪を購入するとき、重要なポイントの一つになるのがリングの「素材」です。結婚指輪の素材といえば昔から「プラチナ」と「ゴールド」が大半を占めていましたが、最近は「ジルコニウム」「タンタル」「チタン」などの新素材も登場しています。今回は、結婚指輪に使われる主な素材の特徴・メリットや、素材選びのポイントなどについて解説していきます。
結婚指輪の主な素材の特徴
結婚指輪は毎日、そして生涯、身に着けていくものだけに、素材選びは非常に重要です。結婚指輪に使われる主な素材の特徴を押さえておきましょう。
1:プラチナ
結婚指輪の素材として、古くから定番の素材が「プラチナ」です。白銀色の輝きを放つプラチナは、純白の花嫁にふさわしいとされてきました。非常に耐久性に優れた素材であり、年月が経ってもほとんど変色することがありません。20年後、30年後も美しい輝きを保ち続けるのは、プラチナの大きなメリットだといえるでしょう。
また、プラチナは柔軟性があり、加工しやすい素材であり、細かいデザインを表現するのにも向いています。ただし、純度100%のプラチナは強度に欠け、傷付きやすいため、結婚指輪に使われるプラチナは純度100%ではなく、他の金属が少し配合されているのが通常です。たとえば、「Pt950」の結婚指輪は、プラチナの割合が95%で、残り5%に他の金属が配合されていることを示します。なお、プラチナ自体は金属アレルギーを引き起こしにくい素材だとされていますが、配合している金属の種類によっては金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
2:ゴールド
結婚指輪に使われる定番の素材はプラチナですが、その次に人気があるのが「ゴールド」であり、昔から愛されてきた伝統的な素材です。海外では、ゴールドの結婚指輪を選ぶ人が多いといわれます。
ゴールドは比較的やわらかい素材で、加工性に優れているため、指輪に繊細な装飾を施すことができます。色は一般的な金色だけでなく、ホワイトゴールドやイエローゴールド、ピンクゴールドなどのバリエーションがあり、好みやお肌の色に合わせて選ぶことができます。変色が起こりにくいのもゴールドの特徴です。
なお、純度が高いゴールドは、プラチナと同様に強度に欠け、傷が付きやすいため、ゴールドの結婚指輪には他の金属が配合されているのが一般的です。たとえば、K18(18金)は、75%の純金に他の金属が25%配合されています。純金は金属アレルギーを引き起こしにくい素材ですが、配合されている金属によっては金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
3:シルバー
「シルバー」は、プラチナと同じく銀白色をした美しい素材です。プラチナに比べると、シルバーのほうが光の反射率が高いため、輝きが強いといわれます。ルバーはやわらかい素材で加工しやすいため、結婚指輪のデザインの幅が広がります。装飾にこだわりたい方や、手元を輝かせて存在感を出したい方にはおすすめの素材だといえるでしょう。また、素材がリーズナブルなので、比較的安く購入することができます。結婚指輪の費用を抑えたいカップルにもおすすめの素材です。
一方、シルバーは使っていくうちに変色するリスクがあります。ただし、「ロジウムコーティング」というメッキ処理を施すことで変色を抑えることができます。なお、ロジウムコーティングが剥がれてしまった場合の再コーティングは、ジュエリーショップによって有償の場合と無償の場合があるため、事前に確認が必要です。
また、シルバーはどちらかというとファッションリングの素材として用いられることが多いこともあり、シルバーの結婚指輪を取り扱っているジュエリーショップを見つけるのに苦労するかもしれません。
4:ジルコニウム
結婚指輪の新素材の一つが「ジルコニウム」です。ジルコニウムは化学反応によってさまざまなカラーやグラデーションを表現することができるので、カラフルな結婚指輪をつくることができます。「一風変わった結婚指輪がほしい」といったカップルにはおすすめの素材です。
軽くて丈夫なのもジルコニウムの特徴です。重さはプラチナの約3分の1と軽量でありながら、非常に硬く、強度に優れています。一方で、加工性が低いのがジルコニウムの難点です。そのため、細かなデザインを表現しにくいことや、サイズ直しが難しいことがデメリットだとされています。
5:チタン
「チタン」も結婚指輪の新素材の一つです。チタンは「プラチナの約4分の1と非常に軽い素材なので、普段指輪を身に着ける習慣がない方でもストレスのない装着感を得られます。また、ロケットや航空機のパーツにも使われるほど強度に優れた素材であり、長期間使っていても変形のリスクはほとんどありません。このような特徴から、結婚指輪の強度を重視する方に選ばれています。
チタンのデメリットは、ジルコニウムと同様に加工性が低いことです。それゆえ、繊細なデザインを施すのが難しく、サイズ直しも困難です。
6:タンタル
「タンタル」はレアメタルの一種であり、結婚指輪の新素材の一つです。地上で最も黒い金属だとされており、透明感のある黒さが特徴です。白く輝くのがプラチナなら、黒く輝くのがタンタルだといえるでしょう。「周囲と被らない個性的な結婚指輪がほしい」という方に選ばれています。
また、タンタルは非常に頑丈な素材であり、ダイヤモンドに匹敵するほどの硬度・強度があります。結婚指輪の変形や傷を心配することなく、長きにわたって使っていくことができます。ただし、硬度が高いために加工しにくいのが難点だとされています。ジルコニウムやチタンと同様に、手の込んだデザイン表現やサイズ調整が難しいのは、タンタルのデメリットだといえるでしょう。
7:パラジウム
「パラジウム」は耐久性や硬度に優れていることから、これまではプラチナやゴールドなどと組み合わせて使用されることが多い素材でした。しかし最近では、パラジウムがメインの結婚指輪も徐々に増えてきています。パラジウムはプラチナのような銀白色の輝きを持つ素材で、素人には見分けが付かないといわれるほど、プラチナに似ています。プラチナに比べて硬い素材であり、傷に強いことや変形しにくいことがメリットです。また、重さはプラチナの半分程度と軽く、軽快な着け心地を実感できます。それでいて、価格はプラチナよりはるかにリーズナブルです。
ただし、パラジウムは硬度が高いので加工が容易ではなく、将来、サイズ直しをしたいときにできない可能性があります。また、金属アレルギーを引き起こす可能性があることは、パラジウムのデメリットだといえるでしょう。
8:ステンレス
「ステンレス」も結婚指輪の素材として用いられることがあります。ステンレスの最大の特徴は、その語源(stainless)からも明らかなように、錆びに強いことです。そのため、メスなどの医療機器に使われているほか、キッチンのシンクや包丁の素材としても活躍しています。なお、ひと口にステンレスといっても、実は100以上の種類があります。結婚指輪の素材として主に使われているのは、「サージカルステンレス」と呼ばれるステンレスです。
ステンレスの結婚指輪のメリットとしては、価格がリーズナブルなことや強度に優れていることが挙げられます。硬い素材で強度が高いため、傷が付きにくく、変形しにくく、長くきれいな状態を保つことができます。加えて、金属アレルギーを引き起こしにくいこともステンレスのメリットの一つです。
9:木製
あまり見かけることはありませんが、「木製」の結婚指輪もあります。金属の結婚指輪とは一線を画するジュエリーであり、自然素材ならではのナチュラルな風合いや、あたたかみのある雰囲気が特徴です。100%木製の結婚指輪ばかりではなく、金属と組み合わせものや、宝石を埋め込んだものなどさまざまなバリエーションがあります。
木だけでできた結婚指輪であれば、金属アレルギーの原因になることはありません。「金属アレルギーがあるから結婚指輪はあきらめよう」と考えていた方も、木製の結婚指輪ならあきらめる必要はありません。また、木製の結婚指輪は少数派なので、周囲と被りたくない方や、キラキラしたジュエリーが苦手な方などは検討してみるものいいでしょう。
ただし、木製であるがゆえのデメリットもあります。サイズ調整が難しいことや水に弱いこと、金属の結婚指輪に比べ壊れやすいことなどは認識しておかなければいけません。
結婚指輪の素材の選び方・ポイント
結婚指輪の素材を選ぶ際のポイントをお伝えします。
自分の好み
結婚指輪は長く身に着けるものなので、自分自身が愛着を持てるかどうかが重要です。たとえば、伝統的な美しさを好む方ならプラチナやゴールドが候補になるでしょう。斬新さやオリジナリティーを求める方は、ジルコニウムやタンタルなどの新素材を選ぶのもいいでしょう。いずれにしても、素材が自分の好みに合っているかどうかを一つの基準にするべきです。
金属アレルギーのリスク
金属アレルギーを持っている方は、結婚指輪の素材選びに十分な注意が必要です。また、今まで金属アレルギーと診断されたことがない方でも、結婚指輪を身に着け始めることで症状が出るケースもあります。心配な方は、金属アレルギーのリスクが低い素材を選ぶようにしましょう。
金属アレルギーになりにくい素材としては、チタン、ジルコニウム、ステンレスなどが挙げられます。プラチナやゴールドも金属アレルギーになりにくい素材ですが、他の金属を配合している場合、その金属によってはアレルギー症状が出る可能性もあります。
「自分が金属アレルギーかどうかわからない」という方は、結婚指輪を購入する前に皮膚科などで金属アレルギー検査(パッチテスト)を受けておくと安心です。
変色・変形のリスク
結婚指輪の素材を選ぶ際は、変色や変形のリスクにも配慮する必要があります。素材によっては、経年によって変色してしまうものもあります。また、強度が低い素材の場合、強い圧力や衝撃が加わることで指輪が変形してしまうことがあります。プラチナやチタン、ジルコニウムなどは、変色・変形に強い素材として知られています。
加工のしやすさ(サイズ直しの可否)
素材の硬度は「加工のしやすさ」に関わってきます。硬度の高い素材は加工しにくいため、サイズ直しが難しい場合があります。一方で、硬度が低い素材は加工性に優れているため、将来、サイズ直しが必要になったときも安心です。長く使い続けることを考えると、サイズ直しができる素材を選んでおいたほうがいいでしょう。ただし、硬度が低い素材は傷が付きやすいため、その点にも配慮が必要です。
なお、サイズ直しの可否は、指輪の素材だけでなく製造方法によっても変わってきます。一般的に、鋳造(ちゅうぞう)の場合はサイズ直しがしやすく、鍛造(たんぞう)の場合はサイズ直しがしにくいとされています。
重さ(装着感)
結婚指輪の重さは素材によって左右され、重さによって装着感が変わってきます。普段、指輪を身に着ける習慣がない方などは軽めの素材を好みますが、指輪の存在をしっかりと感じたい方は、ある程度の重さがある素材を好みます。重さの好みは人それぞれなので、必ず試着して確かめるようにしましょう。
宝石との相性
結婚指輪の素材を選ぶ際は、宝石との相性も重要です。結婚指輪にあしらう宝石としてはダイヤモンドが一般的ですが、最近はカラーダイヤモンドも人気ですが、色の付いた宝石をあしらう場合は、素材によって見た目の印象が大きく変わってきます。ジュエリーショップのスタッフに相談しながら、バランスのよい組み合わせを選びましょう。
結婚指輪の素材は夫婦で揃えないとダメ?
結婚指輪は、夫婦の永遠の愛を象徴する特別なジュエリーであることから、「統一感」が重視されます。ですが、必ずしも二人が同じ素材の結婚指輪にする必要はありません。素材が違っていても、デザインや装飾が共通していれば統一感を演出することはできます。最近は、あえて異なる素材の結婚指輪を選ぶ夫婦も増えています。それぞれの好みや個性を大切にしつつ、夫婦として統一感のある結婚指輪を選ぶことが大切です。
結婚指輪ならK.UNO(ケイウノ)
ケイウノは、これまで50万組以上のカップルの細やかなご要望にお応えしてきたジュエリーブランドです。
自然の強さ、優しさ、美しさに理想の姿を見出して生み出されるデザインが、ケイウノの結婚指輪です。内甲丸仕上げによる極上の着け心地や、耐久性の高い金属の配合など、見えない部分にまでこだわり抜いて製作しています。店舗には、オリジナルデザインの結婚指輪を豊富に取りそろえているほか、アレンジオーダー、フルオーダー、リフォーム、手作りなどのサービスもご用意していますので、ぜひお気軽にご来店ください。
まとめ
結婚指輪の素材によって手元の印象が変わってきます。伝統的な美しさを求める方には、定番のプラチナやゴールドがおすすめですが、最近では、ジルコニウムやチタン、タンタルなどの新素材も登場しています。長く使っていくことを考えると、着け心地や耐久性、サイズ直しのしやすさも重要です。ジュエリーショップのスタッフに相談しながら、お二人の希望にぴったりの結婚指輪を選んでいただきたいと思います。